環境開発工業株式会社 Create the Future

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今昔之間(こんじゃくのかん)と ネットリテラシー

SNSプロジェクトチームリーダー(営業部)髙橋 祥太

昨今、企業が抱える大きな問題。
それは人材不足における採用活動、特に新卒採用はどこの企業も力を注いでいるだろう。
それを実感させられたのは、先日、マイナビの就活イベントにブース出展した時だ。来場者に何とかブースに立ち寄ってもらおうと、ブース装飾からノベルティ配布等、加えて休日日数や福利厚生、給与体系等をアピールするポップも数多く掲示されている。当然、当社のブースも視覚で訴えるとともに、迎える側の社員は来場者の年齢と近い僕と2人の後輩で対応するなど、今や企業側は「選ぶ側」ではなく「選ばれる側」という思考で採用活動に挑まなければならない時代となり、ネームバリューのない中小企業ほど様々なメニューを取り揃えていかなければ視界にも入れてもらえないのだ。
こんな時代になぜ当社も今頃躍起にならなければならないのか・・・理由は簡単、新卒採用を凍結してきたからだ。
僕が新卒で入社した2014年から2023年、実に9年もの間、当社は新卒者を迎え入れておらず、気づけば僕には後輩と呼べる社員が存在しなかった。少なくても定期的に一人ずつでも採用していれば、若手戦力かつ僕の後輩となったであろうと思われる社員が8名はいたはずだ。(退職しなければの話だが)当時の経営判断だったのかは知る由もないが、当社の人材採用は、退職によって不足した人材を中途で採用するのが主流とされていた。
そんなある時からこの雰囲気ががらりと変化する。事業継続を行う上で若手人材不足は致命傷であり、結果的に当社の存続自体が危ぶまれることになるのだ。そんな若手人材確保の経営判断が下り、約10年間の空白期間を埋めるべく、昨年行ったWEBサイトリニューアルを皮切りに採用活動に対しても積極的に投資を進めていた。その光景を僕は他人事として傍観していたが、気付けば当社のPRや採用活動を担う者としてその渦に巻き込まれていた。
他人事から自分事になったのは、今年のゴールデンウィークが終わった頃。
「たかはしー、新卒者へのアピールとしてコーポレートサイトとは別にインスタとTikTokを立ち上げようと思ってるんだけど、裕哉と結花の3人でやってくれない?」
当社のPRを全面に仕切っている佐々木から2度目のオファー。(1度目は「たかはしー、一眼使える?」と問われ「使えますよ」と返事をしたことがきっかけで専属カメラマンを任命された。)当然、イヤとは言えない雰囲気を漂わせ、すでにWEB会社との事前打ち合わせとお膳立てが済まされていた。
任命者の話では
Z世代はSNSで情報を知る。よって少しでも就活生(新卒者)の年代に目が向けられるPRが必要であり、コーポレートサイトだけでは当社のPRは不足している。(ごもっとも)
よって、若い感性でフレッシュな気持ちを全面に出して当社のPRをして欲しいと。
念願であった新卒者が昨年2名、今年は1名が入社し、特に僕が属する営業部に2名の後輩が出来たこともあり、要は先輩として当社のPRをするための船頭をせよということなのだ。しかも、WEB会社側や当社の重鎮達もこのプロジェクトは見守る側で口は出さず、WEB会社の中でもSNSに特化している方と一緒に若い感性で進めて欲しいということなのだ。そこからリリースするため、どんなネタにするか、撮影日やアイコン、BGM等大小様々な事項を打合せしていかなければならない。任せると言われても会社のカラーや砕けすぎた内容では到底OKは出ないのもわかっているが、ここはWEB会社=プロの知見と経験、何より自分たちの目線で見るか見ないかを軸に考えて行こうと進めていった。
重鎮達からは途中、多少の小言は入ったが、ここはスルーとSNS上の常識を説いて押し切った。そこでこんな言葉を思い浮かべた。
「今昔之間(こんじゃくのかん)」
今と昔を比べて、その変化の大きさをしみじみと感じること・・
社員の80%強が40代以上である中、まさに「今昔之間」を感じてもらうしかないのだ。特に僕の後輩2人は、最初に持った携帯ツールはスマホであり、成長過程においてすでに存在しているのだ。しかも学校教育において「ネットリテラシー」の授業も受けている。まさに「デジタルネイティブ世代」で通信やネットの進化を徐々に見てきた世代とは違い、僕らと価値観が合うわけもない。とにかく、ここは理解してもらいながら暖かく見守ってもらうしかないのだ。そうこうしているうちにいよいよ、TikTokを公開させた。現在まで4本を公開しているが、そのうち、ファイターズをネタにした動画は現時点で3万を超える閲覧がなされ、正直驚いている。時としてファイターズがクライマックスシリーズに残ったことも功を奏したのか、僕らの中ではバズったとも言える結果となった。そんな公開から1か月後、僕らは改めてこのプロジェクトの命を下した取締役を交え、そもそもSNSとは?というところからディスカッションをしてみた。
◆SNSプロジェクトのミッションを受けた際の気持ちは?
高橋:いよいよ来たか(笑)年々就活スタイルが変化する中、SNS開設は当社として大きな前進であると思った。コーポレートサイトや就活サイトでは伝わりにくい部分や固い印象を脱却させるうえでは、非常に有用ではないかと思った。
裕哉:人材確保含め、当社のアピールする場所の幅が広がると思った。僕が就活している時、当社のWEBサイトはリニューアル直前だったため、新たなツールを使って自分たちが参加することで、PRに繋がるという思いを持った。
結花:入社して数か月だが、自分自身の勉強になるであろうと、このプロジェクトに参加した。特に就活生に向けて、一番自分が身近な年齢でもあるので、当社やこの業界、社会人として発信出来ればと思った。
◆SNSではどんな内容をみるのか?
高橋:趣味の情報のチェックや友人とのお互いの現状、安否確認
裕哉:車やサウナなどの趣味の情報
結花:猫を中心とした動物系
◆個人的なSNSの発信はするのか?
高橋:インスタで友人への限定公開くらい
裕哉:インスタは少々発信する
結花:見る専(見る専門)で発信はしない
◆SNSやネットの中であらゆるコメントが溢れているが、それについてはどう考える?
高橋:ネット教育を受けていない年代(40代以上)が、真面目に向き合いすぎて熱くなり過ぎているのか、日ごろのストレスをネットに向けているのかはわからないが、僕個人しては生産性のない時間の無駄としか思っていない。
裕哉:そもそもそのようなコメントやサイトは視界の中においていない。とにかくあるなぁといった感覚
結花:小中高大の様々な学生生活でネット授業が行われ、まさにネットリテラシーが叩き込まれているので、自分が興味または必要だと思うものしかみない
◆今回のSNSで期待をしていること
高橋:バズって欲しいwwそこから拡散され、いい意味でコメント欄内で盛り上がってくれるようなコンテンツづくりを目指していきたい
裕哉:直接的に当社の内容や業種に関係のないことでも、最終的には当社のアピールに繋がるような動画をUPしていきたい
結花:自分が社会人として日々感じていることや学んでいることを発信して、少しでも参考、共感して下さる方(フォロワー)が増えてくれればいいなと思っている
当社のSNS運用は始まったばかりだが、これから発信しようと思っているネタは多数ある。
「デジタルネイティブ世代」だからこそ出来る「環境開発工業」の魅力を僕たちの感性で引き出し、今後も発信できればと思っている。

SNSプロジェクトチーム → 営業部に所属する若手社員で結成されたプロジェクトです。高橋祥太(2014年入社)・上田裕哉(2023年入社)・中村結花(2024年入社)
若いパワーで当社のPRに尽力しておりますので、是非応援よろしくお願いいたします。

コラム 「専属カメラマン、誕生秘話」https://www.kklp.co.jp/1849