お知らせ
釣り3.0と魚のビクビク
業務部 業務1課 課長 菅 敦行
環境開発工業イチの釣りフリークである私、前回船釣りの楽しさまで書ききれなかったので再登場させていただいた。
前回の記事:当社が従業員に向けて開発した環境が最高すぎる件
環境開発工業にも釣りが趣味な人たちが少なからずいる。皆私と同じように金曜の夜から漁港に向かい、土曜の早朝から釣りに没頭。人数が集まると船釣り(遊漁船)なんかも一緒にやる。船釣りは陸からやる釣りとは違ってとてもよく釣れるため、達成感や充実感はけた違い。是非お勧めしたい。
春のホッケやカレイ、秋から冬にかけては白子の入った真鱈などは釣果が良く、形の良い春のホッケを長男と二人で300匹以上釣り上げたこともある。社内の釣り仲間にも自慢し、親子共々ホクホク顔で帰宅した先にいたのは、激怒した妻。無理もない、我々は散々釣り上げるだけ釣り上げ、その後の処理は妻任せなのだから。
勇気を出して書くが、実は私は魚を触ることも捌くこともできない。もっと言えば魚の血を見ただけでクラっとする。魚のヌルヌルとビクビクが怖い。残念ながら長男も私の遺伝子を受け継ぎ…だから妻が一人で300匹を捌くしかないのだ。
では、どうやって釣った魚をホールドし、針から外してクーラーボックスに入れるのか。驚く勿れ、今はいろいろ便利な道具があるので、魚に一切触らずに釣りを楽しめる。小型魚なら第一精工のワニグリップが秀逸。ヌルヌルに触らずともしっかりホールドできる。大型魚ならスミスのイージーフィッシュグリップを魚の下顎に入れて握ればよい。ホールドした後の針外しも、スタジオオーシャンパークのフックリムーバーなら魚がどんな掛かり方をしていても簡単に針を引き抜ける。触ることを想像するだけで背中がザワつくレベルの虫エサだって、ナカジマの虫エサセッターがあれば簡単に針付けできる。
ガチの釣り人からは「最後まで始末出来ないなら釣りなんかするんじゃねー」とお叱りを受けるだろう。しかし私みたいな人間が一定数いるからこそ釣り具メーカーは商品開発し、需要があると見て発売に踏み切ったのだ。「魚を触れる人しか釣りが出来ない」ではなく「魚を触れない人でも釣りが出来る」という発想の転換で新たな商品が生まれ、収益に反映され、世の中から必要とされる企業として生き残る・・・こうして釣り具も様々な進化を遂げている。
廃棄物収集の世界はどうだろうか。収集専用車のクレーンがリモコンで操作出来たり、スマホで目的地に向かえたり、GPSが搭載されたりなど、徐々に便利にはなっているが、「発想の転換」と思えるほどには進化していない。運転や廃棄物回収の世界自体はまだまだマンパワーがものを言う。遠い未来、私が収集業務を引退する頃には劇的に進化しているのかもしれない。ドライバー目線で延べ何万軒様々のお客様へ出向いて感じる劇的な変化は、ツールの変化ではなく、むしろお客様の環境に対する意識の進化だ。
私が入社したころは廃油の中に潤滑油以外のシンナーやガソリン、灯油やゴミ、水が大量に混ざっていたことも多々あった。それが昨今の環境意識向上により、しっかりとした分別がなされ、リサイクルされる量も増え、金属やプラスチックについても混在されることが大幅に減った。排出されるお客様の中で「分別」という意識が大きくなったということであり、大きな進化だ。
自分は進化しているのだろうか。体力は若かりし頃よりも退化したことは否めないが、明らかに進化している。業務を滞りなく今以上のクオリティでこなして週末を楽しむためには、効率的かつ合理的に職務を全うしなければならない。釣りに充てる時間の確保大作戦は進化のための原動力だ。魚のヌルヌルとビクビクを克服できる日は来ないかもしれないが、このライフワークバランスを維持するために会社そして自分自身が進化し続けなければならない。
[ ご参考 ]
第一精工「ワニグリップミニMC+ホルスター」
https://sansui1902.jp/item/33525.html
スミス「イージーフィッシュグリップ」
https://www.smith.jp/product/salt/easyfishgrip/easyfishgrip.html
スタジオオーシャンパーク「フックリムーバー」
http://www.bassmate.co.jp/shopdetail/000000006286/
ナカジマ「虫エサセッター」
https://item.rakuten.co.jp/a-k-k/10030839/